teke teke my life おしごと編

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米国公認会計士(USCPA)資格取得を検討したけど割に合わないのでやめた話

米国公認会計士資格を取得しようかと検討していたのですが、難易度は兎も角、「受験までの労力・費用が高い」ことから勉強計画を休止したので、記録しておきます。

学習だけなら趣味的に取りに行くつもりだったのですが、学習以外のコストがかかりすぎでは…。(アビタスとTACのセミナーを受けて、大学の卒業証明書を取り寄せるまでやった上での断念なので、かなり真面目に調べた上での計画中止です) 

①USCPAの必要学習時間・難易度

USCPAは調べると、学習時間1000時間ぐらいが目安です。もちろん、英語の出来不出来による難易度の差はあるにせよ、公認会計士と比較したときの難易度は雲泥の差で、一般的に言えば「相応に努力すれば合格できるレベル」の試験とのことです。

公認内部監査人資格(CIA)と比較してしまうとUSCPAの方が圧倒的に難易度が高いものの、公認会計士や税理士と比べれば、CIAの延長戦上で挑戦するのもありかな、という印象でした。

 

試験の内容は基本的には選択問題なのですが、BECの科目では一部英文メールの作文もあって、それが日本人的にはかなりのハードルになっている様子です。

USCPAは、正答率の高い問題をきちんと取らないと点が伸びない方式なので、ネイティブが簡単に思える設問の場合、正答率が当然全体では高くなり、間違えたインパクトが大きいので、BECの合格率はUSCPA受験者全体では60%近くと高いが、日本受験者だけでみると30%ぐらいという話もあるらしい(出典不明)。これはおひどい。

まあそれはまだいいんですよねー。勉強すりゃいい話なので。

②受験資格とライセンス取得のハードルが高い

ただ、ネックは学習時間というよりは、受験資格・ライセンス取得のハードルが高いことでした。

まず第一のハードルが、いつでも受けられるけど受験までにやたらと時間がかかること。大体、受験資格の審査に2か月、出願から受験までに2か月以上の4か月はかかる。うん!長い!長すぎる!って感じです。

まあ、年1回受験のやつと比べると、マシなわけですが、それでも出願自体が煩雑なのは相当テンションが下がります。

 

また、受験資格自体も、要求される要件が結構厳しく、ビジネス系単位・会計系単位を大学時に取得していないと、それらの単位を取らないと受験資格すら与えられないです。

会計単位として認められる単位は結構狭く、商学部出身者でもない限り、満たしていることは少ないです(ビジネス単位の方は、経済系の単位であれば取れるので、ハードルはまだ低い)。ぼくはビジネス単位はオーバーしていたが、会計単位がゼロでした。

(受験資格が緩やかなのが、グアム州出願で、これは単位取得前に先行して受験が出来るのですが…。)

※尚、この受験資格回りについては、卒業証明書を取得してアビタスなどの予備校に送ると、早ければ翌日には受験資格を満たすための方法と理想的なルートを教えてくれます。自分で検討するよりも、手ぐすね引いて待っている予備校に初期検討してもらう方が早いです。

③単位が足りない場合、予備校頼みになるのだが、その費用が高い

単位が足りない場合は、資格予備校で取ることになるのですが、これがだいたい3単位2万円超と結構かかります。例えば、上記の通り早期受験が可能なグアム出願の会計24単位そろえようとすると16万円。たっかーい。

いや、大学の学費考えれば、そんなものだとは思うんですけどね。で、TAC・アビタスのパック料金などを調べると、おおむね70万円出すと、単位も学習資料も付いてくる、ような感じです(その辺はあんまり変わらない)。お高い。

それに日本受験の追加受験料を足すと、大体100万円…。独学だけでも教材費+単位で60万円ぐらいかかるとか、本気かよ…。

④USCPAで転職・キャリアアップが狙えるならいいけど…

ぼくは残念ながらUSCPAを取得しても、出世につながるわけでも、USCPA資格を生かして転職して給料が伸びるわけではないので、実質趣味としてやるわけだけれど、趣味としてやるには100万円はちょっと高い。

人生切り開くぜ!という人が出す100万円と、まあちょうどいいからやってみるかの100万円は違うんですよね…。それなら加入費や年会費払って公認システム監査人(CISA)とか取るわ!!って感じです。

 

勉強するだけなら、教材をメルカリで10万円ぐらいだせば用意できることを考えれば、トロフィー獲得のために強いてそこまでやる必要性はない、というわけで、会社からサポートする報奨金が出ます、みたいな話がない現状では、パスすることにしました。

英語の勉強としては良いし、業務に直結はするので、どっかで資格関係なく、勉強する可能性は高いのですが、もう少し、受験しやすくならないものですかね。