相変わらず家の書物を減らすため、雑誌を中心に各種バックナンバーを読みながら書籍の山を減らしております。その中で、ちょっと面白かった記事に関連してのメモです(解釈なので、読んだ記事の意図と異なる可能性があります)
「いいひと」である問題
利他的な「いいひと」は組織貢献度が高い
職場で他者に手を差し伸べる「いいひと」はコラボレーションを生み出し、組織全体の生産性を上げるので、非常に組織への貢献度が高い人材である。
利他的な「いいひと」は潰れやすい
一方で、「いいひと」は「いいひと」であるが故に、潰れやすい。
キャパオーバーになるまで依頼に応えてしまったり、利己的な人物にいいように利用されてしまったりする。
実際に行動パターンから4段階で「いいひと」の度合いを確認し、その後の成果を確認したところ、過剰に「いいひと」で滅私的な行動パターンを持った集団は結果的に自分の仕事が回らなくなり、パフォーマンスを下げていた。
「いいひと」のパフォーマンスを維持するには
滅私奉公していないか注意を払う
利他的な「いいひと」であることは素晴らしいことだが、「滅私」のレベルまで行き着くと結果的にパフォーマンスが下がるという問題がある。
自分が利他的な「いいひと」であれば、自分が滅私奉公しすぎて辛くなっていないか見直すべきであるし、マネジメントは「いいひと」の特性を持つ人物が滅私奉公しすぎていないかを管理し、うまくコントロールする必要がある。
滅私ではなく、寛容を目指せ
目指すべき位置は、「滅私」ではなく「寛容」である。
自分のパフォーマンスが落ちない程度に相手を受け入れる寛容さを持つ程度が、ちょうど良い塩梅であり、自分が依頼に応えられる体勢なのか確認した上で、依頼に応えたり、首を突っ込むことが重要である。
自分の時間を予め確保した上で余剰時間を他者の支援に充てる、他者の支援において支援する範囲を予め決めておく、人と人を繋ぐ役割に徹して自分に集中しすぎないようにするなどが考えられる。
(マネジメントも、「滅私」する人材を褒めるだけではなく、必要以上に滅私奉公しないよう、アドバイスを送る必要がある)
依頼者にいいように利用されないように注意しろ
尚、利他的な「いいひと」は往々にして利己的な個人に狙われるため、相手が本当に困っているのか、押し付けたいだけなのかは注意深く観察し、見極める必要がある。
ただし、利他的な「いいひと」は人生において利己的な人物に騙される機会が多いため、逆説的に人の嘘に気づきやすい。
どちらかといえば、騙されることに注意をするというよりは、相手の利己的な行動に気づいているのに過剰に「いいひと」として振る舞うのをやめる判断をしていく必要がある。
自分の振り返り
ぼくは割と「いいひと」の傾向があるのですが、最近は割と良い塩梅に収まっているかなぁという気がします。
滅私が良くないのは実感としてそうですね。ある程度は賢く立ち回りましょうということで。尚、「いいひと」であること自体は素晴らしいことだと思いますよ。誰かは見ていてくれるので。