このブログ、昔付けていた日記からの延長線上なので、別に収益化を目的としたものではないのですが、株式会社はてなに献金をするためにPro化したので、ついでにGoogleアドセンスの申請をしてみていました。
2016年ごろに雑記ブログでなんとなく申し込んで使わなかったときには、ノータイムで審査承認が来たのに、やはり最近は審査が厳しいようで、落ちる落ちる。
都度修正しながら5回目でようやく通過しました。
いわゆる「有用性の低いコンテンツ」問題もあるのですが、はてなブログProで申し込むときに充足しておかないといけなさそうな事項もあったので、対応した事項を簡単にまとめておきます。
(なお、前提として現在は雑記ブログを特化ブログに分割していますが、当時は完全な雑記ブログでした)
- 各申請時の状況とGoogleアドセンスからのメッセージ
- Googleアドセンス合格の最低要件と思われる要素
- 「有用性の低いコンテンツ」からの脱却に必要と思われる対応
- ④合否にあまり関係ないと思われる要素
- まとめ
各申請時の状況とGoogleアドセンスからのメッセージ
参考までに、最初に前提として落ちた回とアドセンスからのメッセージ、実施した対応を記載しておきます。当時の投稿数は40前後~60前後です。赤字は効果があったっぽい対応です
【1回目】全く整備せずに申請⇒サイトの移行対応すら出来ておらず当然ダメ
- 状況:ドメイン変更・Pro化後すぐ申請。はてなブログ初期状態からほぼ弄らず。
- 審査結果:複数のポリシー違反。コンテンツが存在しません、価値の低いコンテンツ(複製されたコンテンツ)
思い当たる要因:そもそもGoogleにインデックスされてなかった。ドメイン変更に伴う移転対応を全く行っていなかった(アクセスも1日30pv⇒0pvに激減)
【2回目】Googleサーチコンソールに登録⇒「複製されたコンテンツ」は消えた
- 状況:1週間後に申請。Googleサーチコンソールに登録し、サイトマップ登録。
- 審査結果:複数のポリシー違反。コンテンツが存在しません、有用性の低いコンテンツ
思い当たる要因:サーチコンソールにインデックスされているが404になっているページがあった(URLの変更を行ったため)、aboutとポリシーがない。
【3回目】色々調べてある程度整備⇒「コンテンツが存在しない」が消えた
- 状況:2週間後に申請。Googleサーチコンソールカバレッジから404ページを削除。aboutとポリシーを設定。
- 審査結果:複数のポリシー違反。有用性の低いコンテンツ
思い当たる要因:写真を貼るのが面倒でAmazonアフィリエイトリンクをぺたぺた張っていた(Amazonアフィリエイトの量が多いページの存在)。
【4回目】Amazonアフィリエイトを削除して記事を少し整備⇒変わらず
- 状況:1週間後に申請。Amazonアフィリエイトを削除。
- 審査結果:複数のポリシー違反。有用性の低いコンテンツ
思い当たる要因:大見出ししか使っていない、問い合わせフォームがない、アドセンス申請後の広告設定をしていない、実質商品紹介だけの記事がある。
【5回目】心当たりがあることを全部対応 ⇒ 合格
- 状況:当日に再申請。中見出しの追加、問い合わせフォームの設置、サイドバーに広告設定、出来の悪い記事を削除(55記事⇒34記事)
- 審査結果:おめでとう!
尚、5回目の申請から合格までは1日足らずでした
5回の審査を踏まえたGoogleアドセンス審査における合格要件の推察
上記を踏まえたポイントとしては、「記事のクオリティ(視認性・オリジナルの文章)」「最低要件」の2つがある感じですね。
ただ、Googleアドセンスからは後者の最低限の要件についての指摘はしてくれないので、ハマるとハマりつづけそうな気がします。
尚、落ちた時のメールは終始以下の内容でした。ただ、Googleアドセンスのページにアクセスすると、個別のポリシー違反メッセージの記載があるので、どこがダメなのかなんとなくわかります。
Googleアドセンス合格の最低要件と思われる要素
about、プライバシーポリシー、問い合わせフォームの設置
aboutはちょっとアレですが、はてなブログのアドセンス申請フローでも「プライバシーポリシー」「問い合わせフォーム」は記載されているので、必須と思われます。
僕はめんどくかった&メアドを記載したくなかったので「問い合わせフォーム」の設定をやってこなかったのですが、そのせいで落ち続けていた可能性があります。
Googleフォームと固定ページの併用で簡単に設置できるので、最初に設置しちゃった方が良いですね。
申請後(合格前)の広告設置
そもそも、headタグにGoogleアドセンスのコードを埋め込んでいるので、直接的に関係なさそうな気がするのですが、WordPress利用されている方は事前に設定しているようなので、設置しておいたほうが無難そうです。
Googleアドセンスの申請後に「広告」⇒「広告ユニットごと」⇒「ディスプレイ広告」から広告が作成できるので、コードをhtmlに張ったモジュールをサイドバーに突っ込んでおきましょう。
僕は設置した回で合格したので、これが必要だったのか、それとも不要だったのか正直良く分からない部分はあります。もっと重要そうな問い合わせフォームも設置したからなぁ…。
「有用性の低いコンテンツ」からの脱却に必要と思われる対応
「有用性の低いコンテンツ」は「価値の低いコンテンツ(複製されたコンテンツ)」とは異なる
ブログを移転した際やコピペ系記事に発生する「価値の低いコンテンツ(複製されたコンテンツ)」認定と「有用性の低いコンテンツ」認定は少し違うようです。
コピペ扱いされていれば前者で落とされるので、「有用性の低いコンテンツ」判定で審査に落ちる場合、コピーチェックツールなどを使用しても仕方がなく、コンテンツの中身を整備していく必要があります。
有用性の低いコンテンツのポリシーは下記の通り明記されているので、参考にして改善していくとよさそうです。
「有用性の低いコンテンツ」の4つのポリシーの意味
有用性の低いコンテンツのポリシーは以下の通りです。
- コンテンツの最小要件
- 独自性のあるコンテンツと優れたユーザー エクスペリエンスを提供する
- ウェブマスター向けの品質に関するガイドライン(質の低いコンテンツ)
- ウェブマスター向けの品質に関するガイドライン
要するに
- 「コンテンツが成立するための文章が不足している」
- 「独自の要素が少ない(アフィリエイトリンクなどの割合が多い)」
- 「記事の構成が練られていないので読みづらい」
ということのようです。
普通にやっていれば、1つめの「コンテンツが成立するための文章が不足している」状態にはならないので、注意すべきは後者2つっぽいですね。
特に、比較的短い記事に画像挿入としてAmazonアフィリエイトリンクを使っていると、2つ目の「独自の要素が少ない」に引っかかりそうです。
また、長い文章で見出しがきちんと組み込まれていないと、「記事の構成が練られていない」として、ユーザビリティが悪いと認定されそうです。
対策1:Amazonアフィリエイトなどの割合を少なくする
上記の通り、短めのレビュー記事でAmazonアフィリエイトを多用していると、独自の要素が少ない商品紹介だけのページとみなされる可能性があります。
HTMLを読み取って、アフィリエイトリンクの分量を見ているということなんだと思いますが、アフィリエイトサイトに対する言及はポリシー上でも結構目立つ書き方がされていますし、Amazonアフィリエイトは多用しない方が良さそうですね。
私はめんどくさくなったので、最終的にはすべての記事から削除し、合格してから再度付与することにしました。
対策2:カテゴリ、大見出し、中見出しをしっかりとつける
カテゴリ、見出しは機械的にページの評価をする場合に重要な文字列と判別されます。
カテゴリや見出しが適切に設定されていない場合、可読性が良くないと判断されると思われますので、「可読性が良い」と判断されるには、適切にカテゴリや見出しを付与する必要がります。
だらだら書く悪癖があると、見出しを最低限にしてしまいがちなのですが、大見出しに加えて中見出しぐらいまではちゃんとつけて、2段落に1回ぐらい区切りを挟んだ方が良さそうです。
実際、中見出しを入れると相当可読性が高くなるので、Googleアドセンス準拠の記事にすると読みやすくなるので、そもそもやった方が良い対応ではありますね。
対策3:クオリティが低い記事を一旦削除する
最終手段として、記事数が多くて面倒な場合は手なりで書いてしまったクオリティの低いコンテンツは一旦削除してしまうのもアリだと思います。
はてなブログだと一時的に消すのは結構めんどうなのですが…
Googleアドセンスはおそらく申請されたドメインの全記事を機械的なチェックしたうえで合否判定していると思われます。なので、ちょっと修正する程度では駄目そうなコンテンツは削除してしまったほうが早いのは早いです。
Googleサーチコンソールへの削除申請も忘れずに。
ぼくも、最後の申請のときには面倒になって手なりで書いた商品紹介系記事や有名スポットへのお出かけ系記事を20記事近く減らしました。
④合否にあまり関係ないと思われる要素
はてなのタグ機能・グループ登録等の内部リンク系の利用
タグ機能やグループ機能などを使っていますが、特に問題はありませんでした。削除する必要は特にありません。
テーマの利用・CSSなどの見栄えの部分の修正
Googleサーチコンソールなどでモバイルユーザビリティが×の警告を受けていたりしないのであれば、特にどんなテーマでも問題はなさそうです。
どちらかといえば、カテゴリや見出しが適切に付与されているかの方が重要そうですね。
はてなの大見出しがh1やh2ではなくh3である点の修正
特に修正しなくても問題ありませんでした。まあ、上層から下層に向けて適切に流れていれば問題ないようです。
Googleアドセンスに落ちた当日の再申請
最後は当日に申請したので、問題なさそうです。
審査に落ちたら再度の申請は日数を空けてから、といった記載をみますが、あまり関係はなく、出来る対応をしたら即再申請して問題なさそうです。
尚、Googleにインデックスされているかはグーグルサーチコンソール内で自分で弄れるので、それで対応見比べながらや対応すれば、即日対応でイケますね。
まとめ
最後の5回目に修正した項目が多く、どれが必須でどれが必須でないのかわからないのですが、そもそもの最低要件と、コンテンツの平均点が問題になりそうな感じでした。それなりの分量のコンテンツがあっても、前者が満たされていないとポリシー違反でガンガン落とされるっぽいです。
最低要件をすべて対応した上で、落とされるようであれば、後者のコンテンツの平均点が足りない、ということかと思うので、記事をもう少し推敲すると良いですね。
しかし、収益化云々は本業で稼げばよい話なので兎も角として、質の良いページを目指すことを要求されるだけあって、なんとなくブログの閲覧性が対応に応じて上がった気がしますね。資格試験チックで楽しかったです。勉強になりました。
広告ですが、しばらく自動広告をつけておいてみようかと思います(アンカー広告、ポップアップ広告はジャマなので消すけど)。
これ、クリックする人ってどれぐらいいるんでしょうね?正直、ただ邪魔になるだけでは?という気もするのですが。