teke teke my life 学習・思索編

teke teke my lifeの分室。主に資格取得や自己啓発、仕事に関する記事です。

簿記2級に2週間で合格した記録(思った5倍ぐらい難しいぞ)

急に思い立って受験してみて、どうにか合格したので簡単に記録しておきます。学習期間は約2週間、時間にして20時間ぐらいです。

商業簿記は基本わかってるから大丈夫やろ…とか正直舐めてましたが、問題の形式からして、非常にきつかったですね。もう二度と簿記を勉強したくはない。1級は受けない。

「財務諸表読めるのと作れるのは全然違うなー」と心の底から思えるので、簿記2級なんか余裕だろ!と思っている方は簿記2級にチャレンジしてみることを推奨します。
概要を理解するのと、正確に理解するのがこうも違うとは…。

全体感

思ったよりも問題がむずい、正確性が問われる

想定していたよりもずっとパーツパーツの理解が正確に求められるため、だいぶ難しいなーという印象でした。
ざっくり理解では点数が取れない設計の問題で、ほかの4択資格試験とは全く違いますね。

FP2級とかと比較して、「事前知識がなんとなくある」でクリアできる範囲が非常に狭い試験だと思います。
財務諸表読めても仕訳がきれないと合格できません(当たり前ですが)。金融機関の人がいかに雰囲気で仕事をしているのかを実感しましたわ…。

実務上の処理順番が頭に入っていないと解けない

基本的には仕訳が全てのベースとなりますが、仕訳が適切に切れた上で、処理を的確に当てはめていくことが求められます。

大問1や4は単発の仕訳でどうにかなるのですが、大問2、3は単発の仕訳を切ったあとの処理があるため、単純に仕訳を切れるだけではなく、実務的な処理の流れが理解できていないと、点数が取れません。これが結構厳しめです。

問題はちゃんと回そう

上記の通り、FP2級や宅建のように細切れの知識をもとに正答するというよりは、細切れの知識を的確にあてはめつつ、きちんと上流から下流まで処理することが求められます。

単純に教科書を理解するだけだと流れが掴めないので、実務経験がない場合は問題をちゃんと回す必要があります。(まあ、問題の1問あたりの分量が多いのがとてもきついのですが…。)

商業簿記

わかったつもりでわかってなかったところが多い

単発の仕訳もそうですし、精算表の処理その他もろもろでもそうなのですが、思った以上にわかったつもりで実はわかってなかったなーという部分が頻発する印象です。

自分は普通に財務諸表読めているつもりではあったのですが、それが作られる流れをこんなにも理解できていなかったとは…という反省が無限にできました。

商業簿記の方は楽勝だと思ってたけど、そんなことは全然なかったわ。ごめんね。

鬼門は連結

特に、連結は鬼門ですね。非支配株主持分の概念が理解できていても、非支配株主持分の仕訳をどう切っていくかの厳密なところなんかわからねーよ!という感じです。のれんとかは極めてわかりやすいのですがー。

しかし、世間一般の会社の規模が大きくなり、子会社も増えてきたので簿記2級の範囲に連結が含まれるのに異論はないのですが、連結だけ明らかに複雑じゃないですかねー?
連結が含まれる前の簿記2級の資格剥奪しろ!!!全然難易度が違うじゃねーか!!!

工業簿記

一通りやってしまえばどうということはない

一方で、工業簿記は馴染みがないなーと感じていましたが、何回か問題を回して解き方を経験してしまえばまあ大したことないですね。実際の実務上はもっと複雑怪奇になるのでしょうが、机上で問題にするとそこまで複雑になりません。

損益分岐点の分析なんかも、用語さえちゃんと認識できれば問題ないですし…。よく考えなくても概念的には知ってるし、適当にやっても取れるわこれ…。

工業簿記満点がスタートラインはそうかも

参考書には工業簿記を満点取れるようになってから、商業簿記の部分点で70点オーバーを狙おう!とありましたが、実際その通りだと思います。
確実にまとまった点が取れますし、逆にまとまって点を失うわけには行かないので、工業簿記満点は狙うべきですね。

尚、損益分岐点関連の一部の用語は日常的に使わない上、問題にもあまり出てこず、文字面だけだと何を要求されているのかわからなかったりするので、試験前に教科書の巻末の用語集で不明な単語がないかは潰しておきましょう。
認識していない単語が出てくるとマジで焦るので。

学習全体

短期集中はこころが折れるかも。自信があっても1か月ぐらいかけるのがおすすめ

というわけで、簿記2級のざっくりの印象でした。今回2週間前に試験予約して2週間学習しての受験でしたが、これは1ヶ月ぐらいはかけたほうが安心ですね。正直舐めてた。すまん。

問題をちゃんと回す必要がある一方で、腰を据えて解かないと解けない問題なので、1回の学習にかなり時間がかかるのが難点だなーという印象です。
細切れの時間ではやれないですし、長い時間仕訳問題を解き続けても大問1と4以外はカバーできないのがネックです。
1日あたり1時間半ぐらい座って勉強する時間が必要なイメージでしたね。1時間半×2週間取れれば概ね合格水準に達しそうです。30分ぐらいのコマ切れ時間だと1か月半~2か月ぐらいかかっちゃうかもなーという感じですかね。

ちなみに、ぼくの点数は90点でした。
大問2と大問3の一部で混乱したため、時間いっぱいまで解いていましたが、時間いっぱいまでかかった試験も久しぶりですね。大体の試験、時間クッソ余るもんなぁ…。いやー、大変な試験でしたわ。

教材に関して

尚、問題集はTACの「合格するための本試験問題集 日商簿記 2級 (TAC出版) (よくわかる簿記シリーズ)」がかなり良かったのでおすすめです。ネット模擬試験もまさにそのまんまですし。

教科書はまあなんでもいいかなって感じですかね。結局問題集の解法を覚えないと仕方がないところはあるので。スッキリわかるシリーズとかで十分かと思います。

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