仕事の中で講師を務めたり、プレゼンの機会が増えてきました。
というか、前から多かったのですが、実施したプレゼンが録画や文字起こしされることも増えてきたので、多さを自覚してきた、という方が正しいのですが。
その中で、どうしても自分の発言の録画を観ていると、フィラー(えー、あーなど)が多く、減らしたいなと感じています。
フィラーが多いとやっぱり話の流れが悪くなったり、伝えたいことがうまく伝わらない印象があるんですよね…。
何よりも、説得力が薄くなる感じがします。
本記事は今度の講師する時までに少し仕上げておこう、という自分用のメモになります。
そもそもスピーチにおけるフィラーはなぜ起きるのか
フィラーがなぜ発生するのかですが、フィラーとは、「頭の中で考えていることが話す速度に追いつくまでの時間を埋めるために使われる言葉」らしいですね。
要するに、考えと話すスピードのズレを埋めるために自然と出てしまうもののようです。
普通の会話では、フィラーが少ないのは、考えと口の動きがほぼ一致しているからでしょうし、日常会話では、考えてから話すというよりは、考えながら自然に話しているからフィラーが少なく、スムーズに会話が進むと解釈すると、腑に落ちます。
そう思うと、仕事でのディスカッションって特殊な場なんですね。そりゃそうか。
スピーチやプレゼンでは、話す内容と実際の発言のスピードが合わないことが多く、頭の中で考えている内容が口から出てくるまでの間を埋めるためにフィラーが使われてしまうようです。
これは特に緊張やプレッシャーを感じる場面で顕著に表れるので、大人数を前にすると、いつもよりもスピーチが下手になりやすいです。
フィラーを減らすために
フィラーは言葉と思考の速度差によって発生するものなので、フィラーを減らすためには、自分が話す内容を完全に理解し、自分の中で腹落ちさせていることが重要になります。
話している内容が自分の中で自然と出てくるものであれば、フィラーが出るタイミングがないまま、反射的に口が動いていきます。
自分が得意な領域ほど、フィラーが出ずにスムーズに言葉が出てくるのは、言葉を選ぶ時間がなくともスッと出せるから、ということなんでしょうね。実感があります。
その点、スムーズに話すためには、事前にしっかりと準備をして、内容を深く理解しておくことが鍵となります。
また、自信を持って話すことも大きなポイントになり、自信がないと、迷いから言葉を選ぶ動作が発生するため、どうしてもフィラーが増えてしまいます。
カラ元気的なものでも良いので、言葉を選ぶ際の迷いの動作を意図的に排することも必要なのかもしれませんね。
事前準備に依らないテクニック
尚、時間の関係でどうしても準備不足になってしまう場合がありますが、その場合の対策としては、いくつかの方法があるようです。
例えば、話すときにゆっくりとしたペースで話す、声を大きくする、フィラーが出そうなタイミングで一呼吸置くなどが有効です。
フィラーというのは、何かしなければならないというプレッシャーから出ることが多いので、これらの方法で話すスピードを調整することで、フィラーが出るタイミングをコントロールできるというわけです。
ただし、これをやりすぎると、話が遅すぎて聞き手がイライラしてしまうこともあります。
過剰にゆっくり話すと、逆に話の内容が分かりづらくなってしまうこともあるので、バランスが重要ですね。
私も実際に聞いていて、フィラー防止のためとはいえ、不自然な話し方になっているな…と感じることはありますし、そういったスピーカーに対しては、逆にわかりづらさを感じます。
その点、安易に小手先のテクニックを用いるよりは、1回1回しっかりと準備することが重要になりそうです。
全体
フィラーを減らすためには、事前の準備と話し方を意識することが重要で、これは意識しないと直らないようです。
もとから、あまりフィラーが多くない人は、準備をきちんとする習慣がついているとか、思考と発言のズレがあまりなかったりするんですかね。
全員が全員練習を重ねているわけではないと思うのですが。
私もスピーチや説明にはだいぶ慣れてきましたが、やはり不慣れな内容を話すときには「えー」「あー」といった言葉が出てしまいますし、自分の話している内容を録画で見ると、フィラーが多いなぁと感じます。
聞き手にとってフィラーが多いと気になるし、信頼性も下がる気がするので、意識して話すことに注意し、少しでもフィラーを減らすようにしたいところですね。頑張りたいですわ。